2007/11/15

ヘタレSEはWeb3.0の夢を見るか?(前編)

いやー、まいった。


「わが意を得たり」とはまさにこのことだ。


もう、「私」なんて一人称で言ってらんない。
今日は「俺」で言わせてもらう。

なーんでか。

発端は数日前の記事だが、CNETの江島健太郎氏のブログエントリ
「ニッポンIT業界絶望論」「希望は突然やってくる」だ。

ここには、まさにここ数年俺が考え続けていることが書かれていた。

今のIT(SI)業界は救いがない。
誰も幸せになってない。
社員(≒技術者)も、顧客も、経営者も。

「顧客志向の開発は、正しいけれど、つまらない」

本当に、心の底からそう思う。





この際だから正直に言おう。




俺は勤続14年の某メーカー系SEだが、今年の4月下旬から休職状態にある。
病院で「鬱病」と診断されたからだ。
今流行の「30代鬱」ってやつ。

なぜ鬱病になったのか。

答えは簡単、「仕事が面白くない」からだ。
でもこれだとちょっと身も蓋もなさすぎる。
もう少し分解して説明しよう。


まずは俺の経歴を簡単に。

俺が今の会社に入社したのは1993年。Windows95が発売され、インターネットが普及し始める2年前だね。
以来14年間SE/PGとして色々なプロジェクトを担当してきた。

最初の2年間は汎用機を使ったシステムのOS周りの構築・保守をやっていた。
最初は証券会社、次が某大手銀行のシステムだった。
この頃はすごく楽しかった。
本当は当時出現していたUNIXのクライアント・サーバ型システムをやりたかったが、
それでも毎日未知の事柄に触れて勉強できて新鮮だった。
休日出勤も当たり前だったし正月もGWもなかったし、職場に嫌な人も大勢いたけど、毎日が新鮮だったし、いい経験になった。

次に担当したのも汎用機だが、某巨大金融業のオンライン勘定系システムの
プログラムだ。ここで初めてプログラミングを学んだ。
言語はCOBOLだが、直接COBOLをいじるのではなく、日本語で記述してCOBOLを出力する
ジェネレータのようなものを使っての開発だった。
これまた毎日が勉強の連続だし、実際にプログラムを作って動かすことの楽しさを知った。
当時のリーダーはすごく厳しい人だったけど、お陰でスキルも付いたし精神的にも強くなった。
仕事振りが評価されたのか、ここではチームリーダにもなって部下を指導することを覚えた。
最終的には顧客と直接仕様検討・調整するまでになった。

でもクラサバ系技術習得(当時まだWebはメジャーじゃなかった)への情熱捨てがたく、
業務の切れ目の2000年にプロジェクトを移させてもらった。
そのプロジェクトは比較的小さめの金融会社だが、クラサバシステムを導入して間もない所だった。

そしてそこが問題のプロジェクトだ。

まず担当したのはフロントエンド系(要するにオンライン系)のプログラム開発。
言語はPowerBuilderという、よくできてはいるがマイナーな、従ってバグの多い言語だ。
最初は訳がわからなかったけど、すぐに慣れてホイホイ作れるようになった。

ところでそのプロジェクトはアプリ開発だけでなくシステム構築から保守まで
一括して手がけていたので、サーバの導入からクライアントPCの質問対応まで、
幅広く対応することになった。所謂ナンデモ屋さんですね。
ある朝出社してみるとサーバが上がってなくてあたふたしたことも何度もあった(笑)。

ここでようやく本来の意味でのSE、ハードからソフトまで、システム企画から
構築・保守までの全体を手がけることができて、それなりに面白かった。
最終的にはプロジェクトリーダとしてプロジェクト全体を率い、
マネジメントし、顧客の経営陣と会話するような仕事をさせてもらった。

所属の部ではいくつかプロジェクトがあったが、リーダとしては俺が最年少だったから、
それなりに仕事内容は評価してもらえたのだと思う。

そんなこんなで7年が過ぎた訳だ。

でも4~5年位前から沸々とこんな疑問が湧き上がっていた。

「俺ってこのままでいいのか?」って。

そこのプロジェクトはほぼ四半期単位でシステムをこまめにバージョンアップする
スタイルなので、最初のうちは良くても慣れてくると惰性になる。
そんな環境のせいもあったのかもしれない。

運用も手がけているから顧客からの質問やら、月次単位で処理する定型処理なんかも
粛々と対応しなきゃいけない。これまたずっと続くと惰性になる。
定型処理はある程度自動化できるが、それも限界がある。

でも大きかったのは職場の人間関係の問題(上司・同僚・部下)だ。
ハッキリ言ってしまうと、上司・同僚・部下が無能ってこと(全員ではないけど)。
関係者がこのブログを読んでる可能性も否定できないが、構うもんか。だって事実だし。

上の方で書いた通り、俺も色々なプロジェクトを経験してきたけれど、
ここまでヒドい所はなかったね。マジで。

お前はどうなんだ、といわれたら^^;ってなるけど、ここまで読んで下さった方なら
そんなにヒドいヤツではないということは察していただけると思う。

細かいことを挙げだすと個々人の悪口になるし、
上記プロファイルから俺個人を特定された場合色んな問題が生じるのでここには書かない。
(すでに問題になる気もするけど気にしない)


そしてそんなことよりもっと大きかったのは
「Webがこれだけスゴイことになってるのに、俺は何もできないのか?」
っていう思いがすごく強かったことだ。

今Web2.0という言葉がそろそろ使い古され気味になってきてるけど、
この言葉自体は俺はマーケティング用語に近いレベルで捕らえているので拘らない。

要はWebのフェーズが変わったって事。
Webそれ自体がひとつのプラットフォームになってきたこと。
不特定大多数無限大の人がある1つの物事に参加する敷居が格段に低くなったこと。

これは「革命」だよね。

こんな時代に粛々と旧態依然とした不毛なSI業務をこなしている内に
鬱になっちまったって訳。


ちなみに今はもう大分回復してるけどね。
まだ夜とかはうなされているみたい(友人の証言)。


なんだか鬱になった経緯を書いただけで長くなってしまった。
本当は今後自分がどうするつもりかを書こうと思っていたのだが、
それは次回ということにしよう。


ではー。

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