2007/11/29

CNN YouTube Republican Debate

本日11/29(木)10:00、米国東部時間11/28(水)20:00、
米CNNで米次期大統領選の共和党候補による公開討論会が放映された。

最近TVはCNNをつけっ放しにしているので、私はこの番組を観ていた。

一番の見所は、この討論会がYouTubeに投稿された米一般国民による質問・問いかけに対し、
共和党の各候補が議論を闘わせるということ。

基本的な構造は日本のTV番組でもよくある「視聴者からのFAXに答える」みたいなモノだが、
質問を投げかける一般民間人の顔と声・仕草が直接見えるというのは
視覚的にも非常に説得力があり、効果が高いなぁと感じた。

本当なら画面の向こうの質問者と直接議論できるような、インタラクティブな議論システムだと
もっと面白かったと思うが、時間的な制約もあったろうしそこまでは行かなかったのだろう。
しかし今後まもなくそういった企画はでてくると思う。
そうすると民主主義社会における有権者の選挙への意識のあり方も変わってくるかもしれない。

しかし、今回それよりもまず自分が感じたのは、
「アメリカ人は本当に自分の考えを言葉にして発し、議論をするのが上手いなあ」
という誠に素朴なことだった。

アメリカに行ったことがあったり、アメリカ人(欧米人と言ったほうがいいか?)の
お友達がいたりする方には当然なのかもしれないが、
そのいずれにも該当しない私は、本などで見聞きして知ってはいたものの、
実際のその姿を目の当たりにして改めて感心させられた。

実際日本でいう小学生くらいの子供が、きちんと身振りを加えて
自分の意見を発し、相手を説得しようとするその動作には
小さな頃から自己主張を訓練されているお国柄が反映されているなぁと思わずにはいられない。

別に日本でも今すぐそういうことを教育システムに組み込むべし、とは思わないが、
少なくとも「議論をする」という習慣は子供の頃から身につけさせるべきだと思う。
議会制民主主義は、何よりもまず「議論する」風土の上に成り立つ仕組みだからだ。
そしてそのためには、論理的思考を身に付ける風土を持たねばならない。

どうしても互いの顔色を伺い、なぁなぁで事を済ませてしまいがちな旧い日本人体質が
いまだに色濃く残っているように思うが、もうそろそろそうした体質から脱却しないと、
これからのネット時代を生きていくには辛いんじゃないかと思う。

0 件のコメント: